災害防止へ、土のう作りに汗 鹿沼市消防団、出水期迎え水防訓練

土のう作りの訓練に取り組む消防団員たち

 【鹿沼】出水期に合わせ市消防団は23日、水防協力団体の県建設業協会鹿沼支部と協働による水防訓練を市消防本部で実施した。

 消防団の幹部教育の一環。14個分団の班長以上約180人と同支部の26人が参加し、土のうの作り方や積み方の実技と、重機を使った大型土のう作りの見学を行った。救急救命講習会と消防庁消防団員等充実強化アドバイザーによる講演会も開いた。

 土のう作りは2人組で横約48センチ、縦約60センチの土のう袋に25~30キロ分の砂を入れた。団員たちは、止水効果を踏まえ、どの袋も同じぐらいの量になるよう気をつけながら取り組んでいた。

 前半は雨の中での屋外訓練となった。小太刀昭(こだちあきら)団長は「災害が発生すれば、もっと降水量が多い中での活動となる。訓練が、いち早く活動でき被害を最小限に食い止めることにつながれば」と話した。

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