パラスイマーと園児が交流 小山、「パリ」出場へダンスでエールも

マットに乗った2人のパラスイマーとゲームを楽しむ子どもたち

 【小山】城東にこにこ保育園(城東1丁目)と楠(くすのき)エンゼル幼稚園(犬塚3丁目)は23日、日本パラ水泳連盟や東洋大と連携し、県立温水プール館で「園児とパラスイマーの交流会」を開いた。

 子どもたちに共生社会の在り方について考えるきっかけを提供するのが狙い。同連盟と同大が4月に共生社会の実現を視野に入れた連携協定を結んだことが契機となり、4者による交流事業が実現した。

 同プール館に訪れたパラスイマーは、マンチェスター2023世界選手権で50メートルバタフライ5位入賞の田中映伍(たなかえいご)さん(20)と、杭州22アジアパラ競技大会の50メートルバタフライで金メダル獲得の西田杏(にしだあん)さん(27)。ともに8月開幕のパリ・パラリンピック出場を目指している。

 会場には園児や家族計約260人が詰めかけ、パラスイマーの泳ぎを見学したりゲームを楽しんだりして交流を深めた。園児たちはは「メダルを取るために、どのような練習をしているのか」「何を食べているのか」などと熱心に質問をし、最後にはダンスで2人にエールを送っていた。

 2人は「皆さんにパリに向けた力をいっぱい頂けた」を満面の笑みを浮かべていた。

 イベントを企画した同保育園の岩田幸子(いわたさちこ)さん(43)は「子どもたちの関心の高さがうかがえた。今後もこのような取り組みを続けていきたい」と話した。

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