“交渉事や査定準備など100%サポートしたい” 新田知事が被災農地を視察 富山・南砺市

能登半島地震で被災した富山県南砺市の山間部にある農地を新田知事が視察しました。農地では大規模な土砂崩れが発生していて、7月から始まる国の災害査定を経て、秋に復旧工事へ着手を目指します。

南砺市砂子谷地区の農地では、能登半島地震の影響で大規模な土砂崩れが発生し、棚田となっていた水田やナス、サツマイモなどの畑合わせて6ヘクタールに被害が出ました。

新田知事は、田中南砺市長ら同席のもとで現地を視察。土砂崩れは幅が最大80メートル、長さは750メートルと広範囲にわたり、全面復旧には大量の土砂を運び込む必要があるため現実的ではないことなどについて担当者から説明を受けました。

県では農地の復旧にあたり、災害復旧事業の採択を目指していて、南砺市では来月1日以降、国が補助金などを算定する災害査定が始まります。

新田知事:「復旧の主体は南砺市さんで進めていただけるということで、県としてはですね、技術的なこと、また国との交渉事、災害査定の準備など100%サポートさせていただきたいというふうに思います」

また、きょうは農地を所有する地元の営農法人の代表者も早期の復旧を知事に要望しました。

営農法人石田組 石田一郎会長:「これだけの大きい災害ですので、原形復旧はまず無理だと。そういうことはもう認識しておりますので。この後は南砺市と農林振興センターの県の方と相談しながら復旧をお願いしたいと思っております」

農地の復旧工事は早ければことし秋に始まる見通しです。

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