渡米直前の内藤哲也がIWGP世界王者ジョン・モクスリーに苦言「新日本の最高峰王者がシリーズに不在なのは寂しい」

新日本プロレスは『NEW JAPAN SOUL 2024』シリーズ前半戦の最後となる6.23茨城・かみす防災アリーナ大会を開催した。メインイベントでは、内藤哲也&辻陽太&BUSHI&ティタンのロスインゴとEVIL&成田蓮&SHO&ディック東郷のH.O.Tによる8人タッグマッチが組まれた。7月から開催される真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス 34』では、内藤とEVILがAブロック、辻と成田がBブロックにエントリーしており、シングル対決が決定している。
試合前にSHOがマイクを握ると「内藤さんよ、(7.5東京武道館で)地元凱旋するらしいな。どうせ、ド田舎やろうが! お前ら、揃いも揃って田舎モンしかいないんだからよ、ハポン名乗ってねえでよ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ド田舎に改名しろや、オラ! オレは田舎が嫌いなんだよ! その中でも茨城はサイテーだよ、大嫌いだよ、オイ! オイ、お前らもよ、茨城県民と同じように、負け犬にしてやるよ! コイツらと同じや、見とけ、オラ!」とロスインゴと観客を挑発。場内は大ブーイングに包まれる。

試合は内藤とEVILが先発するが、案の定、大乱戦に発展。今宵も悪行三昧を繰り広げたH.O.Tだったが、最後はティタンがトペなどで東郷以外の選手を排除すると、ロスインゴは東郷に波状攻撃。さらにBUSHIのコードブレイカーから内藤がデスティーノを決めてカウント3。ロスインゴが完勝した。試合後、マイクを握った内藤は「このあと、アメリカ行って、ジョン・モクスリーの持つ、IWGP世界ヘビー級王座に挑戦してきます! IWGP世界ヘビー級王座を海外へ流出させてしまったのはオレなわけで、取り返すのもオレでしょう! オレがジョン・モクスリーに勝利し、そしてIWGP世界ヘビー級王座を、ここ日本に持ち帰ってくるその日まで! トランキーロ!! あっせんなよ!!」とモクスリーに渡っているIWGP世界ヘビー級王座の奪還を約束した。
バックステージで内藤は「今日のかみす(防災アリーナ)大会が終わり、次はいよいよアメリカへ。やっぱ、新日本プロレスの最高峰チャンピオンがシリーズに不在なのは寂しいし、観戦へ来て下さったお客様もガッカリしちゃうんじゃない?」と前日に東京・両国国技館で開催した『ブラッドスポーツ武士道』でジョシュ・バーネットと対戦しKO勝ちを収め、来日中のジョン・モクスリーに苦言を呈すると「まあ、その原因を作ったのは俺なんでね。俺が責任を持ってIWGP世界ヘビー級王座をここ日本に持ち帰って来ますよ」と改めて王座奪還を宣言。「そしてチャンピオンとして、俺の地元である東京都足立区にある東京武道館大会へ。っていうか、東京武道館大会の全対戦カードであり、試合順がまだ決まってないようだね。まあ、トーナメントもあるからしょうがないけどさ。試合順くらいもう決まっているんだろ? 俺の意見は基本的に通らないからさ、この場でハッキリと言わないけど、俺の中で東京武道館大会のメインイベントは“あのカード”だろって、頭の中にあるから。さあ、新日本プロレスからの発表が楽しみだね。じゃあ次はアメリカでまたお会いしましょう。アディオス」と地元大会でのカード発表が遅れている会社にもチクリと言ってから控室に入っていった。
モクスリーと内藤によるIWGP世界戦は現地時間6月30日にアメリカ・UBSアリーナ(ニューヨーク州エルモント)で開催する『AEW x NJPW: Forbidden Door(禁断の扉)』で行なわれる。この一戦の勝者が来年1.4東京ドーム大会メインイベントへの出場に近づくだけに、試合の結果が注目される。

◆新日本プロレス◆
『NEW JAPAN SOUL 2024』
2024年6月23日
茨城・かみす防災アリーナ
観衆 770人
▼8人タッグマッチ(30分1本勝負)
○内藤哲也&辻陽太&BUSHI&ティタン(11分31秒 片エビ固め)EVIL&成田蓮&SHO&ディック東郷●
※デスティーノ

文⚫︎どら増田

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