セコム/セキュリティシステムとロボットを連携、夜間清掃などの完全無人化実現

セコムは6月、セキュリティシステムとロボットを連携させ、店舗・オフィスの警戒状態を解かずに、無人時に作業するロボットを稼働させるための相互連携規格「SECOM AZ Certified」の運用を開始した。

<夜間清掃の完全無人化を実現>

セコムのセキュリティシステムと相互連携規格「SECOM AZ Certified」対応した清掃ロボットを連携させることで、ロボット清掃に立ち会わなければならない人員や労働時間が不要になり、清掃に関わる人手不足解消・無人化を図ることができる。

「SECOM AZ Certified」による連携第1号として、アマノの小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT」との運用を、6月から大手スーパーマーケットの店舗(非開示)で開始した。

セコムによると、人手不足を背景に、自律走行する清掃ロボットを使用して、夜間や休日に清掃をする店舗やオフィスが増加している。しかし、清掃ロボットの稼働中はセキュリティシステムの警戒状態を解除するため、その間は従業員や警備員を配置して、店舗やオフィスに人が侵入しないよう規制や監視をする必要があるため、これまでは完全な無人化が難しい状況だったという。

そこで今回、セキュリティシステムと清掃ロボットの相互連携規格「SECOM AZ Certified」を確立。ロボット活用に適したセンサー配置等のセキュリティプランニング、ロボットの動作状態に応じてセキュリティシステムが適切な警戒状態をとるための連携プロトコルや、ロボットが清掃している間に侵入・火災が発生した際のセキュリティシステム運用などを定めた。

店舗やオフィスで、セコムのセキュリティシステムが警戒状態にあるなか、清掃開始時刻になると清掃ロボットとセキュリティシステムが連携し、必要な警戒状態を維持しながらも、警備用センサーによる清掃ロボットの誤検知を防ぎながら、ロボット清掃を行うことができる。

また、システムセキュリティ「AZ」および「AZ-Air」の専用アプリを通じて、清掃作業正常終了・中断などの通知を受け取ることも可能だ(オプション)。

■「AZ」商品説明
https://www.secom.co.jp/business/security/az.html

■「AZ-Air」商品説明
https://www.secom.co.jp/business/security/az-air.html

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