沼田准看護学校(群馬県沼田市上原町、藤塚勲校長)は、開校(1956年)から間もない時期の卒業式の記念写真をロビーに展示している。校内で保管していたもので、当時の卒業生と在校生、教職員らが写っており、縦30センチ、横45センチ程度。教務主任の富田由美子さんは「写真をきっかけに、卒業生同士の交流が生まれたら」と話し、見学を呼びかけている。
展示しているのは58年に卒業した第1回生から第6回生までの写真。保存状態が良く、一人一人の表情をはっきりと見て取ることができる。同校では、それ以降の写真も全て保管している。
同校は「沼田准看護婦学校」として56年、同市東倉内町に開校。利根沼田地域で唯一、医師や看護師の指示を受けて看護業務を行う准看護師を養成してきた。
しばらくは女子のみ入学可能だったが、84年から男子の入学も認めた。2002年に校名を「沼田准看護学校」に変更し、14年に現在地に移転。これまでの卒業生は1408人を数える。
同校30周年史などによると、開校当時は病院に住み込みで働きながら学んだ学生が多かったという。富田さんは「ぜひ気軽に見に来てもらい、当時の様子を聞かせてもらいたい」と呼びかけている。
問い合わせは同校(☎0278-23-2053)へ。