香港市民60万人が深センで受診

出入境の再開後、粤港澳大湾区の融合が加速し、香港市民の中国本土での病院受診・健康診断ニーズが拡大している。6月21日付香港各紙によると、昨年、深セン市内の病院は77万人の域外住民に医療サービスを提供し、そのうち香港とマカオからの人々は全体の80%以上を占める64万人に達した。

本土で治療を受けていた70歳の香港男性の黄さんは以前、広州の親戚を訪問中に路上で突然気を失い、治療のために病院に送られた。当時の医師による予備診断の結果、脳に軽度の脳卒中が疑われたため、さらなる検査が必要となり、CTスキャンと5回の磁気共鳴画像法(MRI)スキャンを受けた。香港とは異なり、病院の登録、予約、報告書の受け取りなどはすべてモバイルアプリのWeChatを通じて行われ、すべての料金は携帯電話で支払ったという。黄さんはすべてのサービスはモバイル アプレットで操作されており、香港人にとってはあまり馴染みのないものだが、慣れると効率が非常に良いことがわかったと率直に語った。黄さんは深刻な問題なく退院するまでの治療プロセス全体がわずか1週間で行われたと指摘し、「特にCTとMRIスキャンは同日に手配して報告書を受け取ることができた。翌日には脳科医の診察が受けられるとは思わなかった」と述べた。黄さんは香港に戻った後、検査を受けるために公立病院に行ったが、専門医の診察を受けるまでに1年かかったと述べ、両者の治療待ち時間の違いを目の当たりにしたと述べた。医療費について、香港の民間病院では脳検査だけで少なくとも5000~1万元かかることも多いが、本土では合計約5000元で済んだという。

© HKP