ホテルの食中毒、原因はアイスクリーム

政府衛生署衛生防護中心(CHP)は、グランドハイアット・ホンコン内の3つのレストランを利用した客の食中毒に関する調査の進展について6月21日、発表した。同日付政府公報によると、食中毒の第一報(3件、計6人)を公表した6月12日以降、当局が設置したホットラインには問い合わせが9件あり、調査の結果、8件には一連の食中毒との流行学的な関連性が見られたという。これで患者は男性9人、女性6人の合わせて計15人(3~42歳)となった。うち4人は入院したが治療を受けてすでに退院。15人全員の容体は安定しているとのことだ。

患者はいずれも6月1日または2日にバニラ味のアイスクリームを食べた客で、食後15~65時間後に腹痛や吐き気、嘔吐、発熱、下痢などの症状が出たという。患者6人の糞便からサルモネラ菌が検出され、うち4人は同一組のサルモネラ腸炎だということが判明した。原因はアイスクリームとみられ、当局はレストランとアイスクリーム製造したキッチンを視察したが、現場環境と従業員の検体からはサルモネラ菌は検出されなかったという。当局では市民に対し、外食する際には食物と衛生環境に注意するよう呼び掛けている。

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