「企業間格差は拡大している」賃上げに関する調査 回答企業の86.6%が賃上げ実施

四銀地域経済研究所が行った賃上げに関するアンケート調査で回答した企業の86%が2024年、賃上げを実施したことが分かりました。調査を始めてから3番目に高い割合です。

四銀地域経済研究所は5月、高知県内255社に対して賃上げに関する調査を行い、このうち172社から回答がありました。

調査結果によりますと、2024年賃上げを実施した県内企業の割合は86.6%と去年より3.9ポイント減少しましたが、2016年の調査開始以降3番目に高くなりました。引き上げ額は3000円以上5000円未満が全体の27.7%で最も多くなっています。

賃上げの背景について四銀地域経済研究所は「原油高や円安による物価高が続き、今後の経済状況が不透明な中でも社員のモチベーション向上に繋げたい考えがある」と分析しています。一方で小規模事業者を中心に物価上昇分を価格転嫁できず賃上げできなかった企業が増加していることから、「企業間格差は拡大している」としています。

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