今日からできる!自己肯定感が高い人がやっている「5つ習慣」メンタルコーチが伝授

先延ばしをする癖のある人に今すぐ実践してほしい方法を、メンタルコーチの大平信孝先生に伺ってきました。最終回は、自分を追い込まずに自信をつけて、すぐ行動する人になる、ちょっとした心の持ち方・考え方を紹介しましょう。

★すぐ行動する人になるには?★

【1】ご褒美を設定する

「やらなくては!」と責任感や義務感で行動していると疲弊します。

最高のゴールを思い浮かべて物事に取りかかると行動スイッチは自然とオンに。「終わったらご褒美にケーキを食べよう!」など身近なことが威力を発揮します。

ご褒美はあまりお金のかからないものを用意して回数を増やしましょう。

【2】達成目盛を小さくする

物事の結果を「できた」か「できなかった」の二択で考えると、70% はうまくいったのにできなかった30% に意識が行きがちです。

物差しの目盛を小さくして、70 %できた成果に着目し、「まあまあできた」と考えると自信がつきます。

不調気味のときでも意識的にポジティブに振り返りましょう。

【3】比べるのは他人ではなく、過去の自分

自分と他人を比べてネガティブな気持ちになることがあります。他人と自分を比べるのは無意味です。

比べるなら過去の自分と今の自分を比べて、自分のベストを目指すほうが有意義です。今の自分の成長が実感できれば、次の行動にも着手しやすくなります。

自分の成長を把握すると「未来の伸びしろ」も見つけやすくなります。

【4】言い訳に気づき、言い換える習慣をつける

無意識にしている口癖は言い訳が多く、先延ばしの引き金になっています。

まず自分の口癖に気づき、言い換える習慣をつけましょう。例えば「時間がないからできない」は「時間がないから時間をつくろう」と言い換えていると、時間を有効に使うようになります。

●自分の口癖に気づくことから始める

言い訳
「時間がないから、できそうもないわ……」

言い換え
「時間が足りないから、早起きしてやってみよう!」

【5】今すぐできる自己肯定感を上げる5つのポイント

【ポイント1】
自分にダメ出しをしてしまうとき

「わかる、わかる」と自分に合いの手を入れ確認する

自己否定ばかりしていると動く意欲が減退します。ダメ出しよりも、自分に励ましや同調する言葉をかけて、自分をラクにしましょう。周囲に人がいるときは心の中だけでもOK です。

【ポイント2】
人に認めてもらいたいとき

自分で肩をポンポンとしながら「頑張ってるね」と言う

なかなか他人に認めてもらえないときは「頑張ってるね」と自分を認める言葉をかけましょう。実際に体を動かして肩をポンポンたたいたり、頭をなでながらいうと効果的です。

【ポイント3】
考え込んでしまって頭でっかちなとき

おいしいものを食べた瞬間を思い出す

考え込んで行動できないときは、五感を活用していません。こんなときはおいしいものを食べた瞬間を思い出すと効果的。五感がフル稼働、リフレッシュして動けるようになります。

【ポイント4】
イヤなことを忘れたいとき

口角を1ミリ上げる

イヤな気持ちが長引くと自己肯定感が下がってしまいます。そんなときは口角を1 ミリ上げてみましょう。表情と気持ちは連動しているので確実に気分がアップします。

【ポイント5】
疲れていると感じたとき

上を見て大きく伸びをする

疲れた状態が続くことも自己肯定感が下がる原因になります。こんなとき、視線は下がり、背中はねこ背気味です。上を見て大きく伸びをして縮こまった体を解放すると気持ちもほぐれます。

理想の最終ゴールをイメージ。それだけでラクに行動できます

先延ばしのストレスは、1 つ1 つは小さいものでも、複数がたまると大きなストレスとなって心身をむしばみます。「~しなくちゃ」と考えるとつらくなりますが、「これをしたら気持ちがいいな」と、最終的にどうしたいかをイメージする流れに変えると動くのがラクになりますよ。

※この記事は「健康」2023年冬号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※2023年1月18日に配信した記事を再編集しています。

監修者
メンタルコーチ 大平信孝

おおひら・のぶたか●
長野県出身、中央大学卒業。株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。目標実現の専門家。脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。オリンピック出場選手、経営者などの目標実現・行動革新サポートを実施。『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』 (かんき出版)など著書多数。


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