監督として臨んだ初のEUROは2分1敗…敗退決定のピクシー「欠けていた一歩を踏み出せなかった」

セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、敗退が決定したEURO2024を振り返った。25日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

母国のレジェンドであるドラガン・ストイコヴィッチ監督の下、旧ユーゴスラヴィア体制崩壊後初となるEURO出場を果たしたセルビア代表。初戦イングランド戦を0-1で落としたが、“NEVER GIVE UP”の精神が発揮された第2節スロベニア戦で、FWルカ・ヨヴィッチの劇的同点弾で勝ち点1を拾い、決勝ラウンド進出に望みを繋いだ。迎えた25日の第3節デンマーク戦では、押し込まれる時間が続いたものの、反撃に転じた終盤には相手ゴールを脅かすシーンも。しかし1点が遠く、スコアレスドローでタイムアップ。2分1敗のグループC最下位で、今大会からの敗退が決定した。

グループリーグの3試合で1得点。今シーズンのセリエAで16得点を記録したFWドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス/イタリア)を始め、FWドゥシャン・タディッチ(フェネルバフチェ/トルコ)やFWアレクサンダル・ミトロヴィッチ(アル・ヒラル/サウジアラビア)らを擁した攻撃陣が不発だった。デンマーク戦後、ピクシーは「我々に欠けていた一歩を踏み出せなかったことには失望している。試合は互角。チャンスとゴールを狙ったけど、残念ながら成功しなかった」と言及。それでも、「セルビア代表を誇りに思うよ。この非常に拮抗したグループにおいて、積極的に自分たちのプレーを見せてくれたんだ」と健闘ぶりを称えた。

また、ドイツにまで赴いたサポーター、そして母国から声援を送ったサポーターに対しても、ストイコヴィッチ監督は「セルビアのサポーターにも、このチームを誇りに思って欲しいね。我々は最後の瞬間まで戦った。3試合すべてで素晴らしい応援をしてくれたサポーターにも感謝している」と述べている。

自身3度目の、監督としては初めてのEUROとなった中、勝利を収めることができなかったストイコヴィッチ監督。次なる目標は2026年に行われるFIFAワールドカップとなるが、“NEVER GIVE UP”と常々公言するピクシーが、この悔しさを糧に進化したチームを作り上げることに期待したい。

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