学校施設の長寿命化へ、校舎改修第1号が完了 宇都宮市星が丘中

廊下の床材や間仕切りも張り替え、白を基調に明るくした

 【宇都宮】市が進めている学校施設の長寿命化事業で、校舎の改修第1号となる星が丘中の工事が完了し、26日に報道陣に公開された。

 小中学校の校舎や体育館の内装、設備が老朽化していくのを受けて、市は2019年度に市学校施設長寿命化計画を策定。既存の設備を生かしながら、コストをかけずに更新作業を順次進めている。

 星が丘中の校舎は築50年以上が経過しており、昨年2月から今月まで改修工事を実施。トイレの洋式化や昇降口のバリアフリー化をはじめ、教室の引き戸を新しくしたり、廊下の床材や天井を張り替えたり、塗装を塗り替えたりしてリニューアルした。改修費は3カ年で約16億7500万円を計上している。

 生徒は24日から改修後の校舎に移っており、2年山越龍之介(やまこしりゅうのすけ)さん(14)は「校舎内が明るくなった」、同藤沼紅花(ふじぬまくれは)さん(13)は「汚さずきれいに使いたい」と話した。小倉克則(おぐらかつのり)校長も「安全面の環境も整い、安心して学校生活を送れる」と歓迎した。

 長寿命化は市立の小中学校全94校のうち6校の体育館で実施済み。校舎は西小で進行中で、今後、年2校のペースで進めていく。

教室は既存の床板を磨き、きれいにした

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