深中通道が6月30日に開通見込み

深中通道が間もなく開通し、深セン市から中山市までの移動は30分以内に短縮され、中国本土へ向かう香港市民にとって新たな交通手段の選択肢となる。6月26日付香港各紙によると、幹線道路は6月28日に開通するとの噂が以前から広まっていたが、直通バス会社や旅行会社などが本土へ向かうための「新たな措置」を打ち出し始めた。香港非路線バス協会の蔡順基・会長は25日、本土の関連当局は開通時期を30日まで先送りすることを確認したが、具体的な時間は正式な発表を待つ必要があると語った。 直通バス業界は開通の遅れが業界に与える影響はほとんどないとし、「路線変更だけ」と述べ、一部の旅行会社が販売している「深中通道3日間体験ツアー」 の28日出発分は30日に復路だけでも体験可能なので、当初の予定に変更はない。

蔡会長は24日の午後、本土の関係当局に開通日を当初の28日から30日に延期することを確認したと述べ、その時に開会式が行われる見通しだと述べた。翌日は「7月1日」の祝日であるため「北へ向かう」準備をしている香港市民にとっては追加の選択肢となるが、その時には深センを経由するいくつかの直通バスルートも手配されるという。同氏はさらに、幹線道路が開通すれば中山市から香港までの移動が45分に短縮され、台山市や新会市など広東省西部の都市から香港への往復の利便性も向上すると指摘した。業界は新しいルートを促進するために、これらの都市と香港の間の「同日往復」パッケージを開始することを検討している。

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