福井発…地銀と新聞社がなぜ手を組んだ? デジ田甲子園ベスト4「ふくいのデジタル」など東京で取り組み発表

ふくいのデジタルが取り組み事例を発表した展示会=6月27日、東京ビッグサイト

 福井新聞社と福井銀行の共同出資会社「ふくいのデジタル」など、2023年度「デジ田甲子園」でベスト4に選ばれた民間企業・団体が取り組み事例を発表するセミナーが6月27日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。

 デジ田甲子園は、デジタル技術を活用した地域活性化策に取り組む企業や自治体を政府が表彰している。

 「ふくいのデジタル」の小林拓未社長は、デジタル地域通貨などを利用できるスマートフォンアプリ「ふくアプリ」について説明。「さまざまな地域サービスをシームレスに提供する地域版スーパーアプリを目指しており、県民の約2割が利用するまでに成長。利用者、事業者、自治体それぞれにメリットがある」と強調。島田琢哉副社長は「地方紙の発信力で地域のデジタル機運醸成、文化創造につなげる一方、地銀の信用力を生かし個人、法人、自治体との関係性をさらに深め、より良い地域をつくっていきたい」と述べた。

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 コーディネーターを務めた内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局の西経子内閣審議官は「地域には不可欠な存在である地銀、地方紙が地域活性化に取り組んだ好事例。データに基づいて実践し結果につながっている。ぜひ参考にしていただきたい」と評価した。

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