長崎県内有効求人倍率 0.24ポイント減、0.98倍 コロナ影響

 長崎労働局が29日発表した2020年平均の県内有効求人倍率は0.98倍で、19年と比べて0.24ポイント低下した。減少幅は、データが残る1963年以降、3番目に大きかった。新型コロナウイルスの感染拡大で求人数が減ったことが響いた。
 1倍台を割ったのは5年ぶり。年間新規求人数は9万7255人で19年比19.1%減った。特に、新型コロナで訪日客や観光客が激減し、宿泊業・飲食サービス業は同49.4%の大幅減。製造業は同27.9%減、生活関連サービス業・娯楽業は同27.1%減など多くの産業で2桁の減少幅となった。
 年間新規求職者数は6万4210人で19年比9.7%減り、10年連続で前年を下回った。

© 株式会社長崎新聞社