移転の長崎北徳洲会病院 6日から診療開始 コロナ回復患者の受け入れも 鬼塚院長「恩返しをしたい」

長与町に移転し、町内唯一の救急病院となる長崎北徳洲会病院

 長崎北徳洲会病院が長崎市滑石1丁目から西彼長与町北陽台1丁目へ移転し、6日から新病院で外来診療を始める。町内唯一の救急病院となるほか、新型コロナウイルス感染症から回復した患者も受け入れる。
 新病院は6階建て約1万2600平方メートル。病床数は移転前と同じ108。68台収容できる駐車場を備え、敷地面積は以前の2.5倍となった。内科、外科、脳神経外科など従来の診療科に加え、腎臓内科を新設し透析室を整備した。健診ではマンモグラフィーによる乳がん検診や子宮がん検診が可能になったほか、リハビリも病床数を増やして充実させた。
 町内唯一の救急病院として鬼塚正成院長は「救急と健診センターの役割を果たし、町民の皆さんの健康増進に貢献したい」と語る。
 新型コロナの診療病院を後方支援する役割も担う。回復後の退院基準を満たした患者を受け入れる考えで、4床を確保できる見通し。同病院は昨年末から今年にかけ院内で新型コロナのクラスター(感染者集団)を経験しており、鬼塚院長は「多方面から助けていただいた。恩返しをしたい」と話した。

 


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