ボタン園の運営引き継いで 大田原の夫妻が継承者探す

富士ぼたん園の事業継承者を探している古森さん夫妻

 大田原市湯津上の「富士ぼたん園」園主の古森幸一(こもりこういち)さん(85)と玉子(たまこ)さん(88)夫妻は、同園の事業継承者を探している。高齢化した上、後継者がいないことが理由。現在、栃木県事業承継・引継ぎ支援センターに継承希望者探しを依頼中だ。開園30年を迎え、2人は「思いを受け継ぎ、長くボタン園を続けてくれる人に任せたい」としている。

 古森さんは農業の傍ら、1988年、買い手が付かなかった同所の傾斜地約3ヘクタールを購入。当初はウドやウメを栽培したが、小字名の「富士山」にふさわしい活用をしようと、「百花王」と言われるボタンの栽培を決め、92年に開園した。庭石の設置や駐車場の拡張を行い、最終的な整備費は数億円に上ったという。

© 株式会社下野新聞社