時津の茶屋を改修 学習支援の拠点に 寺子屋塾など実施へ

©株式会社長崎新聞社

改修により、学習支援の拠点に生まれ変わったスペース=時津町元村郷

 長崎県西彼時津町はこのほど、元村郷に江戸時代から残る茶屋(本陣)の一部を改修した。建物の寄贈を受ける前に所有者が使っていた西側部分で、子どもたちの学習支援の拠点に生まれ変わった。
 町教委によると、改修したのは木造平屋355平方メートルのうち約195平方メートル。古い柱や梁(はり)を補強して、フローリングのスペースと台所を設置した。
 フローリングのスペースには町教育支援センター「ひだまり」が時津公民館別館から移転して、4月から週に4日間利用。何らかの理由で学校に行けない小中学生の居場所になっている。
 このほか町内の子どもたちに算数・数学の学習支援をする「寺子屋とぎつ塾」(第1、3土曜)、地域学習事業「とぎつサタデールーム」(第2土曜)も、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら今後開く予定だ。
 町教委によると、茶屋は大村藩が1633年、交通の要衝である時津宿に設置したとされ、長崎奉行や大名らが宿泊した本陣に当たるという。62年に現在の場所に移築、1848年に建て替えられた。入り口の門だけが町文化財(1995年)。建物は所有者に寄贈を受けた2007年から町が管理し、19年度に敷地も取得していた。
 今回の改修に合わせ、今に残る書院造りの座敷や縁側も床の補強と畳の張り替えなど、一部、維持補修が行われた。ただ一般公開については、職員が常駐できないことから、今まで通りイベントを開くとき以外は原則、行わないという。

江戸時代から残る茶屋(本陣)。入り口の門は町文化財=時津町元村郷