マリナーズ・菊池は軽傷 指揮官「予想よりはるかにいい状態」

日本時間6月6日のエンゼルス戦で右膝に打球を受けて負傷降板した菊池雄星(マリナーズ)だが、どうやら長期離脱するような最悪の事態は回避できたようだ。スコット・サービス監督は同7日の敵地エンゼル・スタジアムでのエンゼルス戦の試合前の記者会見を笑顔でスタート。「我々が予想していたよりはるかにいい状態だった」と菊池の状態について語った。先発ローテーションの順番を飛ばしたりスライドしたりすることなく、予定通りのスケジュールで次回登板に臨める可能性もあるようだ。

サービスは菊池の状態について「彼の膝にはわずかに腫れがあり、現在は治療を受けているところだが、動きに問題はないし、松葉杖も使っていない。昨夜はかなりの打撃を受けたが、今日はその腫れに対処するために治療に専念する予定だ。次の登板予定日までにはまだ時間があるし、まずは彼の回復状況を見守るしかない」とコメント。右膝に打球を受けた直後にフィールドに倒れ込み、自力で立ち上がることすらできなかったことを考えると、次回登板を予定通りに迎えられる可能性があるというだけで朗報と言えるだろう。

今季の菊池は先発投手陣に故障者が続出するなかで、先発ローテーションの中心的存在となっており、ここまで11試合に先発して66回2/3を投げ、3勝3敗、防御率3.92、69奪三振を記録。11度の先発登板で8度のクオリティ・スタート(6イニング以上かつ自責点3以下)をマークしている。マリナーズは6人制ローテーションを採用しているため、予定通りであれば、菊池の次回登板は日本時間6月13日のインディアンス戦(プログレッシブ・フィールド)となる。

今季のマリナーズは先発2番手として期待されていたジェームス・パクストンがトミー・ジョン手術で今季絶望となり、エース左腕のマルコ・ゴンザレスも左前腕痛で約1ヶ月戦列を離れた(すでに復帰)。現在も若手右腕のジャスティン・ダンが故障者リスト入りするなど、なかなかベストメンバーが揃わない状況だが、菊池はそのなかで先発の柱として奮闘。菊池の右膝が軽傷で済んだのはマリナーズにとって不幸中の幸いとなった。

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