新型コロナウイルスの影響が懸念される東京五輪の開催に向けて、日本国内でワクチン接種の加速していることに、英紙「デーリー・メール」が苦言を呈した。
7月23日の開幕が迫る中、組織委員会はワクチン接種の体制を強化。五輪に参加する選手や審判、関係者へと枠を広げるとともに、65歳未満の人々への接種予約も始まっているが、同紙は「国が何万人もの外国人アスリートやオリンピック関係者を受け入れる準備ができていないことを心配している」と対応を懸念した。
組織委員会は外国人の五輪観戦者を受け入れないことを決め、各自治体も五輪のパブリックビューイング中止などを打ち出すなど感染対策に取り組んでいる。
ここにきてのワクチンの接種スピード加速について同紙は「無観客開催を回避する方策」と指摘。その上で「日本全土で第4波に対する懸念は依然としてある」とし「今後の大会に抗議する声はまだたくさんあり、アスリート自身が抗議すべきだと示唆する声もある」とも報じている。