夏の名物「ハモしゃぶ」家庭でいかが 長崎・坂本屋が持ち帰り販売

家庭用のハモしゃぶをPRするおかみの坂本さん=長崎市、坂本屋

 旬のハモを家庭でいかが-。長崎市金屋町の老舗料亭「坂本屋」は、高級魚ハモを使った「鱧(はも)しゃぶセット」の持ち帰り販売を今月始めた。おかみの坂本悦子さん(65)は「地元で取れた新鮮なハモをぜひ家庭で味わってほしい。父の日の贈り物にもお薦め」とPRしている。
 ハモは産卵前で脂が乗った初夏が旬。県内の主な産地、長崎市たちばな漁協(同市戸石町)によると、2020年は約5トンの水揚げがあった。坂本屋は約20年前から夏の名物として「鱧しゃぶ」をメインにしたコース料理を提供。今年も8月10日まで味わえる。
 持ち帰り販売は、新型コロナウイルス禍に伴って外食を控えている人にも名物を届けたいと初めて企画。地元の生産者を支援する狙いもあるという。
 セット(1~2人前)は、職人が骨切りをした生ハモ、豆腐、野菜、ハモの骨を焼いて取った特製だし、特製ぽん酢、薬味が付いて3240円。予約は3日前までに1折から受け付け、店で当日手渡しする。
 坂本さんは「産地だからこそ生で提供できる。湯引きとは違うしゃぶしゃぶならではの食感を楽しんでほしい」と話す。
 問い合わせは坂本屋(電0120.268210)。

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