「遺族に返したい」 原爆犠牲の無縁遺骨 名入りポスター掲示

 長崎市は24日、引き取り手が見つからない長崎原爆犠牲者の遺骨のうち、名前が判明している122人の名前を記したポスターを庁内に掲示した。遺族を捜すためで、市内の自治会や公共施設、県内外の自治体などにも約4千枚を送付し、掲示を求める。市は「1人でも多くの遺骨を遺族に返したい」と情報提供を呼び掛けている。
 市原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂(岡町)には、8964柱の遺骨が安置されている。市原爆被爆対策部調査課によると、2006年に2人の遺骨を遺族に返還したのが最後。その後の15年間は、無縁遺骨に関する問い合わせも数件にとどまるという。
 問い合わせは同課(電095.829.1147)。

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