浦川原区の浦川原中(中澤正明校長)で24日、2年生を対象に「土木出張PR」が行われた。生徒は建設産業の内容や魅力について聞き、実際に測量などを体験した。
県建設業協会、建設コンサルタンツ協会北陸支部、県測量設計業協会、県上越地域振興局地域整備部が5年ほど前から、合同で実施している事業。今回は地元浦川原区の郷土建設藤村組も参加した。
前半の説明では、土木には企画、調査、設計、工事、管理に至るまで行政や企業など、多くの人が関わっていることなどが解説された。
郷土建設藤村組の藤村英明社長(41)は、道路工事や護岸工事、除雪作業などの業務を紹介。今後、技術の発達により工事現場のオートメーション化、オフィスからの操縦や進捗(しんちょく)状況の把握といった建設業の変化にも触れ「日々進む技術に適応できるよう、皆さんも上を目指して成長してほしい」と願った。
後半の体験会では、測量機や3Dスキャナー、ドローンの操作を生徒が体験。レーザーを照射して空間を100万に近い点として記録する3Dスキャナーでは、データから映った生徒の身長、さらには会場の体育館の高さや幅などを正確に捉える様子に、驚きの声が上がった。
西山伸明君(14)は「技術や機材、仕事の内容など、初めて知られたことが多く土木について興味が湧いた。体験の機会があれば、また触れてみたい」と話した。