JYPエンター株が下落、J.Y.Parkの株売却が影響か...証券社は目標株価を引上げ

韓国のイーベスト投資証券は2日、JYPエンターテイメント(JYP Ent.)についての投資レポートを公開し、同社の投資意見を「買い」で維持し、目標株価は5万3000ウォンに上方修正した。

イーベスト投資証券のアン・ジナ研究員は「JYP Ent.は、SBSラウドプロジェクトを通じたオーディションを行い、SM子会社DearU「バブル」の株式買収、仮想通貨取引所ドゥナムとのNFTプラットフォーム事業への進出など、成長の勢いを強化するための努力を続けている」と評価した。

続けて、「今回の売却で大株主パク・チニョン(J.Y.Park)の持分保有比率は18.23%から15.72%に低くなる」とし、「所属アーティストIPを活用したコンテンツ制作と2つのドゥナムブロックチェーン技術およびネットワークを活用し、シンナー効果を図るだろう」と述べた。

アン研究員は、「ストレイキッズ、2PMのカムバックとボーイグループのグローバルデビューが予定されており、2022年を起点にJYP Ent.の本領発揮が予想される」と見通した。

JYP Ent.は1日午後に最大株主であるパク・ジニョンCCO(Chief Creative Officer)が時間外売買(ブロックディール)方式で保有株式2.5%(88万7450株)を処分したと公示した。一株当たり4万1230ウォンで売却され、パク氏は366億ウォン(約36億円)を手にしたとみられている。売却相手はドゥナム社だ。

しかし、この報を受け、翌日2日のJYP.Ent株価は、前日終値の40,700ウォンから39,700ウォンへと一時3%近く下落した。最終的には40,150ウォンまで戻した。

パク・チニョン氏の株式売却およびドゥナムの取引について、韓国のネット掲示板では、「(株を)すべて売ったわけでもなく、自分の持ち株10%ほどを売っただけなのに大騒ぎだな」、「SM(エンターテイメント)はイ・スマン(創業者)が株式売ったら株価上昇したのに、同じ種類の問題でも市場でどのように受け入れて解釈するかによって違ってくるようだ」、「パク・チニョンは経営手腕があるようだ」などの声が上がっている。

(参考記事:「[J.Y. Parkが代表PD]韓国JYPエンターテイメントが仮想通貨企業と提携、その深淵なる理由」)

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