神奈川で記録的豪雨 21市町に「土砂災害警戒情報」

 停滞する梅雨前線の影響で神奈川県内は3日、記録的な大雨となっている。降り始めからの雨量が660ミリを超えた箱根町をはじめ、各地で7月の観測史上最大の雨量を記録。警戒レベル4に相当する「土砂災害警戒情報」の発表地域は21市町(午前8時現在)に増え、県や横浜地方気象台などは土砂災害への厳重な警戒と速やかな避難を呼び掛けている。

 県のまとめでは、横浜市と鎌倉市、南足柄市、湯河原町で計5件の崖崩れが発生。河川の水位も各地で上昇しており、平塚市は金目川や鈴川沿いなどの地域に警戒レベル5の「緊急安全確保」を発令した。氾濫が起きている可能性が高いとして、建物内のより安全な場所へ直ちに移動するよう求めている。

 このほか、横浜、鎌倉、藤沢、秦野市などが警戒レベル4の避難指示を出している。
 
 3日午前8時現在の土砂災害警戒情報の発表地域は次の通り。

 横浜市北部・南部、横須賀市、平塚市、鎌倉市、藤沢市、小田原市、茅ケ崎市、逗子市、三浦市、秦野市、伊勢原市、南足柄市、葉山町、大磯町、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、箱根町、湯河原町

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