【名古屋場所】進退かける白鵬が連勝発進 体のキレに手応え「勢い、スピードあった」

遠藤(左)を上手出し投げで料理した白鵬

大相撲名古屋場所2日目(5日、愛知県体育館)、進退をかけて出場の横綱白鵬(36=宮城野)は幕内遠藤(30=追手風)を上手出し投げで下し、2連勝とした。

本領発揮といったところか。白鵬は立ち合い遠藤を突き放して前みつを狙われるも周り込み、上手出し投げで土俵外に退けた。取組後は「(相手を)見ていこうと。そこから流れに任せる形。反応よく動いているなという感じ」とうなずいた。

進退をかけた場所で連勝発進。横綱自身「白星が一番の薬」と話すように、3月に手術を受けた右ヒザの状態も問題なさそうで「(体の動きは)勢い、スピードもあったんじゃないか」と手応えを感じている。

そんな中、自身の取組前には同部屋の十両炎鵬(26)が脳震とうで不戦敗となるアクシデントが発生。これには横綱も心配を隠し切れない様子で「昨日から取組終わって付け人をやってくれていたので残念。無事であることを祈るし、何もなければいいと思いますけど」と、弟弟子を気遣った。

「昨日より今日、明日」と白鵬。徐々に調子を上げていくつもりだ。

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