【ウエイトリフティング】日本女子最多5大会連続五輪 三宅宏実が恩返し誓う「この競技を始めたきっかけ」

三宅宏実

ウエイトリフティング女子49キロ級の三宅宏実(35=いちご)が6日、東京五輪日本選手団の壮行会後、オンライン取材に応じ、祭典への思いを語った。

前回のリオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得したが、その後は相次ぐケガに見舞われた。それでも、苦しい時期を乗り越え、柔道女子の谷亮子氏(45)とともに、日本人女子最多となる5大会連続での代表に決定した。

「(コロナで)1年延びたことで、体力がちょっと低下した部分もあった。やはり調整することが難しいと痛感した。30代の難しさだなと学んだ。5大会連続で行けるのも、父(1968年メキシコ五輪銅メダルの義行氏=75)が導いてくれたおかげ」と感謝の言葉を口にした。

今回の壮行会は史上初のオンライン開催。五輪を知り尽くした三宅にとっても初体験だったものの「みなさんが壮行会を盛り上げてくれて、異例の5年周期となった五輪にはなるが、オンラインのよさもあった。(アーティストの)ゆずさんの『栄光の架け橋』も聞けて、本当にコロナ禍の中ではあるが、五輪はいよいよだなっていう引き締まった気持ちになった」と笑みを浮かべた。

東京五輪を巡っては、一部から批判の声も聞かれるが「五輪を通して夢ができた。この競技を始めたきっかけでもあるので、厳しい状況ではあるが、五輪に向けてしっかり調整をして、準備していくことがやるべきことかなと。それが今の私の最後の役目だと思う」ときっぱり。集大成の大一番を前に、覚悟はできているようだ。

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