【東京五輪】福島の「無観客」決定 県内の医療従事者「安堵の気持ち」

福島駅には五輪カウントダウンのボードが設置されている

東京五輪で有観客開催予定だった福島県が一転して「無観客」となったことで、地元から安堵の声が出ている。

8日の5者協議で1都3県(東京、千葉、埼玉、神奈川)の無観客が決定。さらに9日夜に札幌ドームのサッカー男女1次リーグも無観客に急転したが、野球とソフトボールを開催する福島県は有観客となっていた。

しかし、10日午後になって組織委員会は福島県の無観客を急きょ発表。この決定を受け、県内の医療現場で働く男性は本紙に「県外から患者さんがウイルスを持ってきて感染者が増えたら、確実に医療現場の負担になる。それがなくなって安堵の気持ちです」と感想を漏らした。

競技が行われるため選手用のボランティア、スタッフらは来場するが、前述の男性は「観客用の関係者が減っただけでも負担が軽減される」と話した。

なお、これで現時点での有観客は宮城、茨城(学校連携プログラム)、静岡となっている。

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