上越市の工業製品・特産品認証制度「メイド・イン上越」の認証式が16日、市役所で行われ、2社の工業製品2製品と2社の特産品2商品の計4商品が認証を受けた。
工業製品部門で認証を受けた「チタン製電着ドラム」は、日鉄工材(同市川原町)の製品。通信デバイスや車リチウムイオン電池に使用される「電解銅箔」を製造する装置。1972年に世界で初めて耐食性に優れたチタンをドラムの外周に採用した。
玉巻秀泰常務は、外周を覆うチタンの高度な溶接技術や自動車のEVシフトで需要が伸長していることを紹介。「メイド・イン上越の認証を受けることで、ドラム状の機械を使用している市内企業から、開発相談や提案を受けることができればいい」と話した。
特産品部門で認証を受けた「唐辛子醬油(とうがらししょうゆ)」は、県産大豆と国産小麦で仕込んだしょうゆに、上越産の鬼ゴショウ(青唐辛子)をブレンドし、適度な辛味を持たせた。町田醬油味噌醸造場(同市東本町3)の町田靖典専務は「夏の野菜に良く合うし、ざっとかけ回して冷蔵庫で冷やせば、すぐ食べられる」とPRした。
村山秀幸市長は「認証を機に、ものづくり技術をさらに発揮し、全国に広がっていくことを期待している」と激励した。
認証を受けた商品と事業所は次の通り。