横浜市が開設した大規模接種会場でモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに供給不足が生じるとされていた問題で、市は21日、当初希望していた180箱(1万8千回分)のうち60箱(6千回分)が26日に供給される見通しとなったと明らかにした。希望量の3分の1にとどまるが、7月末までの不足分は解消されるとしている。
市によると、180箱全量を供給しないとの連絡が19日に国から県に寄せられたため、在庫を踏まえて7月の不足分を計算した結果、60箱が足りないと判明。県と調整を進めていた。
今回の供給不足を巡っては20日午後、県から市に「希望通り納品される」と連絡があったものの、約6時間後に「納品は保留になった」と取り消し連絡が入るなど、混乱が生じていた。
市の担当者は、供給方針が二転三転した理由について「市が多めに受け取っているのでは、と国が考えたようだ」と話している。
県によると、川崎市分については予定通り2箱(200回分)を供給すると厚生労働省から連絡があったという。