「ジーオくん」再び明るく 島原工業高生徒が修繕 雲仙岳災害記念館オブジェ

ジーオくん(右)とジーナちゃんのオブジェを修繕した生徒=島原市本光寺町、島原工業高

 雲仙岳災害記念館(長崎県島原市平成町)にある島原半島ジオパークのマスコット「ジーオくん」「ジーナちゃん」のランタン風オブジェに傷みや電球切れが目立つようになったため、県立島原工業高(山口勇校長、318人)の生徒らが修繕。かつての明るさを取り戻した。
 ジーオくんは2009年、島原半島が世界ジオパークに認定されたのを記念して誕生。妹ジーナちゃんは12年のジオパーク国際ユネスコ会議に合わせて考案された。2体のオブジェは13年3月に設置。やがて電球切れや色落ち、破損が進み、7年たった昨年7月、製作した島原半島ジオパーク協議会が同校に修復を依頼した。
 建築技術科の10人が同10月以降、課題研究の授業などで、台座を含め高さ約2.5メートルある本体表面の紙を、プラスチック障子紙に張り替えて再塗装。点灯しなくなった内部の白熱電球80個を発光ダイオード(LED)電球に交換し、説明板も新設した。
 13日、同校で引き渡し式があり、同科3年の氏原凜さん(17)は「骨組みに沿って紙を張り合わせる作業が大変だった。記念撮影に使ってもらい、子どもたちに喜んでほしい」と話した。

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