米国務省の日韓担当副次官補「20世紀の蛮行は変わらない」「日米韓の若者を安全に」

米国務省の韓国・日本担当であるマーク・ランバート副次官補は28日(現地時間)、戦前の日本の蛮行を指摘しながら、歴史問題とは別に韓国と日本が協力しなければならないという立場を明らかにしたことが分かった。

聯合によると、ランバート副次官補はこの日、ワシントンDCホテルで、韓米同盟財団などが主催した平和カンファレンスにおいて、「なぜ米韓日3カ国の協力が重要なのか」という趣旨の質問に対し、「それが課題」であるとし「アジアで最も強力な米国の同盟は韓国と日本」と述べた。

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ランバード副次官補は「米国は韓国と日本が協力していないとき、より安全でなくなり、彼らが協力しいないときは彼らもより安全でない」とし、「米国は長年共通となる基盤を探そうと、韓国、日本と協力してきたという点はよく知られてている」と言及した。

そして、「率直に言ってみよう。歴史は変えることができない」とし、「20世紀に起きた蛮行(atrocities)は変わらない」としつつ、「それらを一つの枠に入れ、それに合わせて扱い、21世紀にはそれら国々が協力できるようにすることも、また別の枠に乗せることが私たちの課題」と付け加えた。

ランバート次官補は「韓国が日本との良好な関係を維持すれば、韓国の若者たちは、より安全で安定的であり、更に繁栄することになる可能性が高い」とし「これは日本とアメリカの若者たちにも同じ」と述べた。

日米韓は今月23日、約3年8カ月ぶりとなる日米韓外務次官級会議を開催している。ウェンディ・シャーマン米国務次官とチェ・ジョングォン韓国外務次官、森武雄日本外務省事務次官が出席した。

韓米同盟財団はユ・ミョンファン元外相を初代理事長に、在韓米軍戦友会の支援や韓米同盟の強化を目的とした研究やセミナー活動などを行っており、2017年に4月に発足した。

このニュースをみた韓国のネットユーザーからは以下のようなコメントが掲示板に投稿された。

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「分かってるなら手を打つべき…20世紀の蛮行を否定する日本を野放しにしてるだけだから問題なんだ…否定する加害者と被害者が協力しろって?」

「米国は、常に要求だけするんだな」

「韓米日同盟を強調する米国の原則は、共和党、民主党共通であり、中国を打倒するまでは歳月が流れても変わらない…」

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