エンゼルス・大谷翔平 3試合連発ならずも快足で史上初&120年ぶりの記録達成!

15個目の盗塁を決めた大谷(ロイター)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は29日(日本時間30日)に本拠地アナハイムでのアスレチックス戦に「2番・DH」で出場し、3試合連続本塁打はならなかった。5回に15個目の盗塁を決めたが連続試合安打は5でストップし、1打数無安打、3四球1三振、1盗塁だった。打率は2割7分9厘。チームは0―4で完敗し、勝率5割に戻った。

大谷の快足が光ったのは0―3の5回だった。二死無走者でマウンドは相手先発の右腕モンタス。際どいボールをしっかり見極め、フルカウントからの6球目、外角低めのスライダーを何とかファウルで逃げると7球目が外れて四球。次打者ゴスリンの2球目にスタートを切ると、二塁は余裕でセーフ。今季15個目はメジャー史に残る盗塁だった。

「MLB Stats」の公式ツイッターによれば、7月中に37本塁打して15盗塁をマークしたのはメジャー初と紹介した。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のツイッターに、2桁三振を奪って15盗塁以上は、1900年以降のメジャーで1900年のマーサー(39奪三振、15盗塁)、1901年のハービー(27奪三振、16盗塁)に次いで3人目と投稿した。実に120年ぶりだ。

モンタスとは試合前まで通算16打数6安打、打率3割7分5厘、2本塁打、7打点。2019年と20年に一発ずつ放っており、相性が良く3試合連続アーチが期待されたが不発だった。

0―3の初回一死無走者は厳しいコースを攻められてフルカウントからの7球目、外角低めのスライダーを見送るも球審の判定はストライクで見逃し三振に倒れた。3回二死二塁は四球で出塁。2番手の右腕ロモと対戦した0―4の8回一死無走者も四球だった。

本塁打王争いで2位のゲレロがこの日、33号3ランを放っており、打点はリーグトップの83とした。4本差に縮められ、打点は逆に2点のリードを許した。タイトル争いは8月、9月が本番。真夏のデッドヒートを制して、本塁打と打点の2冠王に輝くことはできるか。日米ファンの期待度はすでにMAXだ。

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