MLB公式サイトが「各球団のベスト・オリンピアン」を発表 パドレスはダルビッシュ、カブスは…

北京五輪に出場したダルビッシュ有

東京五輪の野球は決勝トーナメントに突入し、2日は日本代表・侍ジャパンと米国代表が激突する。その決戦を前に米大リーグ機構(MLB)公式サイトは「各球団のベスト・オリンピアン」というタイトルの特集記事を掲載した。パドレスから選出されたの20は08年北京五輪に日本代表として出場したダルビッシュ有投手(34)だった。

ブルージェイズは東京五輪にドミニカ共和国代表として出場しているホセ・バティスタ外野手、レッドソックスは1992年バルセロナ大会に米国代表として出場したジェイソン・バリテック捕手、ナショナルズからは08年北京大会に米国代表として出場したスティーブン・ストラスバーグ投手がそれぞれ選ばれた。

ジャイアンツから選出されたジム・ソープは米国では超人的な身体能力を持つ伝説のアスリート。1913年から19年まで通算7本塁打、82打点、29盗塁とMLBで成功を収めることは出来なかったが、12年ストックホルム五輪に陸上選手として五種競技と十種競技で金メダルを獲得。それ以前は、全米を代表するアメリカンフットボールの選手として活躍していた。

マーリンズから選ばれた東京五輪に米国代表として出場しているエディ・アルバレス内野手は異色の存在だ。14年ソチ五輪で、スピードスケート・ショートトラックの選手として出場し、団体で銀メダルを獲得。今回は、野球での金メダル獲得に燃えている。

カブスから選出されたのは96年のアトランタ五輪で銀メダル、04年アテネ五輪で銅メダルを獲得した現中日の福留孝介外野手(44=現中日)だった。

MLBは五輪の野球には協力的ではないが、やはり興味はあるようだ。野球・ソフトボールは24年のパリ五輪で除外が決定。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は28年のロサンゼルス五輪で復活を期待しているが不透明だ。五輪最後の野球にならないことを願うばかりだ。

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