バッハ会長が会見で東京五輪を絶賛「私の期待を大幅に超えたものだった」

バッハ会長

東京五輪の閉幕が2日後に迫った6日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が東京・江東区のメインプレスセンターで会見を行った。

今大会、複数の競技会場を視察し、選手と接していたバッハ会長は「アスリートが魂を与えてくれた。大会の雰囲気は今まで以上に濃く、素晴らしいものだった。本当に選手の方には脱帽します」と絶賛。さらに新型コロナウイルス禍での大会について「私の期待を大幅に超えたものだった」と評価した。

そんな中、記者団から「今の五輪システムは開催都市に財政負担があまりに大きい。それをどうお考えか?」との指摘が出た。五輪の抜本的な見直しを迫る鋭い問いに対し、バッハ会長は「五輪に対する投資は公平な形で開催都市で共有されている」とした上で「資金投入に関しては、様々な新しい競技会場の建設費用も含まれている。これは日本国民、東京都民が何世代も恩恵を受けることができるものだと思っている」と説明した。

具体的な例として「選手村」を挙げた。「選手村は日本の方々が何十年も住宅(マンション)として活用し、恩恵を受けられる」と話し、「他のスポーツ施設についても同じことが言えると思う」との持論を展開した。

今後、バッハ会長は北海道・札幌で開催されるマラソン競技も視察する予定だ。

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