【東京パラリンピック】 トライアスロン・宇田が銀、米岡が銅 日本勢初の表彰台

銀メダルを獲得した宇田秀生(ロイター)

東京パラリンピック・トライアスロン競技(28日、お台場海浜公園)、男子(PTS4)で初出場の宇田秀生(34=NTT東日本・NTT西日本)が1時間3分45秒で日本勢初となる銀メダルを獲得した。

1種目のスイムで出遅れたが、2種目のバイクで順位を上げると、最終種目のランで2位に浮上した。ゴール後には思わず涙がこぼれた。「これまでいろいろあったけど、結果オーライ。ものすごく幸せです」と神妙に語った。

高校時代はサッカーの滋賀県選抜で活躍。1学年下で野洲高出身の元日本代表MF乾貴士とプレーをしたこともある。大学卒業後の2013年に仕事中の事故で右腕を切断したが、リハビリの一環としてトライアスロンをスタート。サッカーで培った体力と粘り強さを武器に、国内外の大会で好成績をマークしていた。

男子(PTVI)は、米岡聡(35=三井住友海上)が1時間2分20秒で銅メダルに輝いた。1種目のスイムを2位で終えると、一時は4位にまで後退したが、最終種目のランで意地を見せ、3位でフィニッシュした。

10歳の時に網膜剥離を発症。症状の悪化を避けるべく、激しい運動を避けてきたが、20歳の時にランニングを始めた。その後、ブラインドマラソンを経て、2013年からトライアスロンの大会に出場するようになった。

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