【東京パラリンピック】米有力誌がパラリンピックの危険性に警鐘「一部アスリートは合併症のリスク高い」

米有力誌がパラ開催に警鐘を鳴らした

米誌「タイム」が東京パラリンピックの開催強行に「一部アスリートは合併症のリスク高い」と危険性に警鐘を鳴らした。

同誌は「東京の新型コロナウイルスのバブルの〝賭け金〟がパラリンピックにとってさらに高くなっている。体質の弱いアスリートを安全に保つことができるのか」と感染リスクの高まりを特集した。

東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は28日に、関係者22人が新型コロナウイルス検査で陽性判定が出たと発表し、大会関係者の累計感染者数はついに200人を突破して219人となった。

東京では新規感染者が連日4~5000人台と感染爆発が広がっており、同誌はその危機的状況を示しながら「新型コロナの症例は現在東京や日本全体で増加しており、医療システムはほぼ限界点に達している」といよいよ医療崩壊が近づいていると糾弾した。

そうした中で開催されているパラリンピックは、他ならぬアスリートに危険が及ぶと指摘。「一部のパラリンピックアスリートは、呼吸器系または免疫系の問題の問題がある。新型コロナ合併症のリスクが高い可能性がある」と警鐘を鳴らし、一部の競技で肺機能が低下する障がいを持つアスリートの例を挙げ、新型コロナに感染したら重症化する危険性が高いと不安視した。

「一部の著名な批評家は、パラリンピックがこれらの条件下で安全に運営できないことを恐れて、パラリンピックの中止を求めている」と開催中止の声が根強いことも併せて、新型コロナ禍が深刻化する中での大会に疑問を呈した。

海外でもパラリンピック開催強行に対する批判が高まっている。

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