【28日】新型コロナ 長崎県内74人感染

28日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(27日午後7時現在)

 長崎県などは28日、県内10市4町で新たに計74人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市役所本館5階フロアで、新たに年代非公表の女性職員が陽性となり、クラスター(感染者集団)は累計21人に膨らんだ。
 女性職員は中央総合事務所勤務で、既に判明している職員の接触者として16日に検査を受け陰性。その後、通常勤務していたが26日に発熱があり、再検査で陽性に転じた。クラスターとは別に、市内陽性者と接触があった市民健康部の50代男性職員も感染。いずれも主に内勤で業務で市民との接触はないという。
 長崎市で判明した24人のうち23人が陽性者の接触者か濃厚接触者。市は「第4波とは違って若い人が多く、連日一定数の感染者が確認され、減る気配がない。家族やグループで広がっている。持ち込まないように注意を」と対策徹底を呼び掛けている。
 佐世保市は25人の感染を確認。40代以下が8割以上を占めるほか、12人の感染経路が分かっていない。40代男女と10代以下の4人で同居する家族6人の感染も分かった。
 諫早市は7人のうち5人が感染経路不明。大村市で経路が分からない10代男子学生と、20代男性アルバイトは県内で県外の人との接触があった。
 九州商船は28日、福江支店の従業員1人の感染をホームページで公表。濃厚接触者はおらず、消毒作業を終えて安全な環境が整ったとして通常営業している。

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