五島の海岸に打ち上げられた”ウミガメ” 漂着ごみの中から救出

海岸に打ち上げられたカメ(橋本さん提供)

 長崎県五島市向町の神爪(かづめ)海岸で清掃活動を続けている崎山地区公民館長、橋本憲治さん(62)が先月、打ち上げられた漁網の中にウミガメを発見、救い出した。
 同海岸は火山活動の跡を見学できる場所だが、ごみが大量に流れ着く。橋本さんはこの日も漁網を撤去しようとひっくり返してびっくり。慌てて自宅に戻り、取ってきたハサミでカメの体に絡まっていた網を切った。体長約60センチ。波打ち際に置くと、元気に泳いで海に戻っていった。
 「ぐったりしていたので心配したが、助けることができて良かった」と橋本さん。縁起物のカメに沖合での伊勢エビ漁の大漁を祈りつつ、打ち寄せる漂着ごみに頭を抱えている。


© 株式会社長崎新聞社