不振のソフトバンク・甲斐が決勝2点タイムリー 満塁機で伝えられた工藤監督のアドバイス

試合後、お立ち台に呼ばれた(左から)甲斐、リチャード、牧原大

ソフトバンクの甲斐拓也捕手が、4日のオリックス戦(ペイペイ)で決勝の逆転2点タイムリーを放った。

1点を追いかける5回、無死満塁のチャンスで中前に弾き返した。直前に工藤監督から「整理して、考えずにシンプルに行け。目付けなどをしっかりとやれば大丈夫だから」と声をかけられていたという。「自分自身、そういった思いで打席に立てたのかなと思う」と振り返った。

東京五輪ではMVP級の活躍を見せた。しかし、後半戦は打撃面で大不振に陥っていた。前日までの16試合では44打数4安打と打率1割を切る苦しい状態。1日にはピックアップ練習に呼ばれて、小久保ヘッドコーチが投げる球を打ち込み、打撃指導を受けた。復調への道を模索した。

この日は3打数2安打1四球2打点。打線もつながった。もっとも、甲斐自身は「なかなか力になれてない部分があった。その悔しさしかない。今日打ったからいいやとは、とてもじゃないけど思えない。もっとチームの力になれるように僕自身伸ばしていかないといけないし、何とかしていかないといけない」。

チームの逆転Vに貢献すべく気持ちを引き締めていた。

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