カージナルスの40歳右腕・ウェインライト 来季も現役続行へ

日本時間9月8日、アダム・ウェインライト(カージナルス)が来季も現役を続行する意思を持っていることが明らかになった。現役続行について「家族と相談してから」と話していたウェインライトだが、自身が設立した団体『ビッグリーグ・インパクト』のホームページで動画を公開し、家族全員がウェインライトの現役続行を支持。また、カージナルスのビートライターであるジェフ・ジョーンズは「ウェインライト本人の口から2022年シーズンも現役を続行する意思があることを確認した」と伝えている。

現在40歳のウェインライトは今季27試合に先発して176イニングを投げ、14勝7敗、防御率2.91、159奪三振の好成績をマーク。投球イニング数はザック・ウィーラー(フィリーズ)とウォーカー・ビューラー(ドジャース)に次ぐメジャー3位の数字であり、3完投はメジャー最多タイとなっている。

2009年から2014年にかけてサイ・ヤング賞投票の3位以内に4度もランクインするなど全盛期を過ごしたが、2015年にアキレス腱断裂による長期離脱があり、2016~19年の4年間で41勝28敗、防御率4.58と成績が悪化。年齢も30代後半に突入しており、限界かと思われていた。

ところが、2020~21年は37試合に先発して19勝10敗、防御率2.98と全盛期に近いパフォーマンスを披露。故障者の発生などにより苦しい状況が続くカージナルス先発陣において最も頼れる存在となり、今年8月には月間最優秀投手に選出された。

日本時間9月4日のブリュワーズ戦では女房役のヤディアー・モリーナとの先発バッテリーが通算300試合の大台に到達。メジャー記録はミッキー・ロリッチとビル・フリーハンによる324試合となっており、来季中にこの記録を塗り替える可能性がある。

すでにモリーナは来季限りでの現役引退を表明しているが、ウェインライトは以前「プレーするのは長くても2022年まで」と話していたことがある。球史に残る名バッテリーはともに来季限りでユニフォームを脱ぐことになるかもしれない。

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