【8日】長崎県内52人コロナ感染 佐世保でクラスター

8日の発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(7日午後7時現在)

 長崎県などは8日、県内7市2町で新たに計52人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。佐世保市立東明中で新たなクラスター(感染者集団)が発生。同市は、入院治療中だった年齢性別職業非公表の1人が7日に死亡したと明らかにした。
 県内での新型コロナ感染による死者発生は6月15日以来。累計70人に達した。
 佐世保市では26人が感染。東明中では6日までに学校関係者4人の感染が分かり学年閉鎖したが、新たに生徒1人の陽性が見つかったため、計5人のクラスターと認定した。9、10両日は臨時休校とし、生徒や教職員約70人を検査する。
 このほか、学級閉鎖した市立学校2校2学級のうち、1学級で新たな感染者が見つかり、閉鎖を10日まで延長する。残り1学級は検査が問題なく終了し、通常の学校活動に戻した。
 佐世保郵便局で発生したクラスターは、新たに従業員2人の感染を確認し、計11人に。市は従業員ら70人程度の検査を進める。米海軍佐世保基地では30代男性従業員が陽性となった。
 長崎市は9人で、うち3人は感染経路が不明。7日に2学級を閉鎖した市立中は、検査で関係者の陰性が確認されたとし、8日から通常登校に戻した。
 諫早市では市健康福祉部の40代男性職員が感染。市は職場を消毒し、通常業務を再開している。大村市では陸上自衛隊大村駐屯地に勤務する20代女性自衛官2人が感染。いずれも県内陽性者の接触者だった。

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