「どうして大谷翔平は打撃スランプに陥っているのか?」地元紙記者が分析

「疲労」を指摘された大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

大谷翔平投手(27)の所属するエンゼルスは9日(日本時間10日)はオフとなった。パドレス2連戦で7日(同8日)は代打起用、8日(同9日)は出場機会のなかった二刀流は10日(同11日)のアストロズ戦に先発登板することになっており、良い休養になったことを願いたい。

そんな中、地元ロサンゼルス・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者が「どうして大谷翔平は打撃スランプに陥っているのか?」と題し、ここ47打席で1割2分2厘と下降傾向である大谷の打撃について、ジェレミー・リード打撃コーチの見解と合わせながら分析。リードコーチは「疲労」を指摘した。

マドン監督は8日の試合前に大谷が一度も休みを口にしたことがないことを明かしていたが「疲労は問題になり得る。大谷は投球と打撃を休みなく続けてきて、今や9月だ。投球に対するゲームプランと打撃に対するゲームプランをどちらも立て、それを実行するのは精神的にも疲れる」(リードコーチ)。

それでも大谷はア・リーグMVP最有力候補だ。「大谷だって他の打者と同じようにスランプに陥る。それでも、大谷は他の選手とは違うのだ」。スランプを含めても球界有数の打者であり、球界有数の投手なのだ。

エンゼルスはシーズン残り22試合。10日のアストロズ戦で勝ち投手となれば、1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」の歴史的偉業を達成する。本塁打王争いもペレス(ロイヤルズ)が42本塁打で1差まで迫ってきている。大谷らしい快音を響かせながらフィニッシュラインまで駆け抜けてほしい。

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