コロナ感染不安で「自主休校」200人 長崎と佐世保、9月以降

 新型コロナウイルス感染の懸念から長崎、佐世保両市の小中学校で9月以降、連日計約200人の児童・生徒が「自主休校」している。県教委の担当者は「不安を抱えている保護者は、まず学校に相談してほしい」と話す。
 両市教委によると、感染を警戒し自主的に休む子どもは、それぞれ100人前後いる。
 本県でも感染力が強いデルタ株にほぼ置き換わり、若年層に拡大。県と県教委のまとめでは1~7日、10代以下の感染者数は111人で全体の3割強に上った。うち95人が高校生以下(園児27、小学生39、中学生17、高校生12)。この影響で▽学級閉鎖7件▽学年閉鎖6件▽臨時休校3件-が発生。感染ルートは家庭内が4分の3を占め、残りが学校や学童保育だった。
 自主的な休校は、各学校長の判断で欠席ではなく、出席停止扱いにするケースもある。県教委の担当者は「学校に相談し、それでも不安が残って休ませるという保護者もいる。学校はオンラインなどを活用し、学びを保証してほしい。電話などで子どもとコミュニケーションを図り、関わりを絶やさないようにすることも必要だ」としている。


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