韓国紙「日本は韓台に半導体主導権奪われたが、素材は世界最高」 「眠れる獅子を起こすな」ネット民

日本の半導体素材メーカーが相次いで生産能力増強を発表しているが、韓国でも注目の目が集まっている。

参考記事:韓国団体「ダイキン工業は戦犯企業、韓国で半導体用ガスを生産するな」 政権与党は対応に苦慮も

韓国経済新聞は1日、日本特派員による『半導体材料は自分たちが最高…日本が3兆ウォンを投じる』を掲載し、サムコ(SUMCO)や富士フィルム、住友ベークライトなどの動きを取り上げ、これら企業の投資規模が合計約3兆ウォン(約2800億円)に迫ると報じた。

同紙は、「世界的な半導体不足が長期化するなか、日本の半導体素材企業が相次いで生産能力を強化している」とし、世界2位のシリコンウエハメーカーであるサムコが、合計2,287億円を投資して、最先端の半導体に使われる直径300㎜ウェハ生産量を大幅に増やすと発表(1日)したことに注目した。

同紙は、サムコが正確な増産規模は明らかにしなかったとしつつ、サムコの橋本会長が「顧客と既に5年間の契約を締結し、ウェハの生産量と価格も決まっている」と述べたことや、「台湾など海外の生産設備も、市場の状況に合わせて段階的に増産を検討している」と明らかにしたことを挙げた。

image

その上で、韓国経済新聞は、増産の背景にシリコンウエハの需要急増があり、自動車・スマホ・データセンターに使われる半導体需要が大きく増えていることがあると分析。「世界最大のシリコンウエハメーカーである信越化学工業も工場をフル回転している」と伝えた。

また、富士フイルムホールディングスが2024年3月までの3年間で半導体材料事業に700億円を投資することも取り上げ、「同社が静岡県の工場に45億円を投資し、露光装置に使用される最先端の極紫外線(EUV)フォトレジストの生産能力を増やす」と伝えている。

住友化学子会社である住友ベークライトも中国子会社である蘇州住友に25億円を投資して新ラインを導入することに決めたが、これについて同紙は、「世界市場シェア1位の半導体封止材の生産能力を1.5倍増やすためだ」と伝えた。

一方で韓国経済新聞は、「日本の半導体産業は韓国と台湾に主導権を奪われたが、半導体素材産業は世界最高の競争力を持つ」と評価している。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「我々も半導体部品素材の国産化率を50%ぐらいには育てないと」

「それでも韓国が独自生産で購入してやらないと、台湾が日本で半導体製造するとしてもTSMCだけでは減価償却を合わせるのは難しく、5年後の増設工場完成後には、再び半導体の供給過剰サイクルが到来する可能性が高い。日本の投資は常に数歩遅い」

「…おそらく5年以内に日本の素材企業は大部分が破産するか韓国企業に買収されるだろう」

「たったの3兆?(※約3千億円)…ベトナムでさえ10兆(※約1兆円)規模の投資話が出てるのに…日本は大丈夫か」

「日本の底力は天も知り、地も知ることだ。忠告するが、眠れる獅子を起こすな…」

「半導体不足が解消されるなら何でも歓迎だ」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:韓国宗教家「日本という勝てない敵が永遠に隣にいる」「マナー一つ守れない韓国人を甘く見る」

参考記事:住友化学が韓国で半導体素材生産拡大 韓国紙「脱日本の動きに驚いた」「サンキュー輸出規制」

参考記事:韓国紙「米政府がサムスンに機密公開を迫る」「戦略が露出…企業には耐え難い状況」

© 合同会社WTS研究所