FFG 企業のSDGs評価の新サービス 独自モデルで現状可視化、経営後押し

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)は5日、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)への地場企業の取り組みを、独自の評価モデルで数値化するサービスを始めると発表した。現状を可視化して対応を促し、企業や地域社会の持続可能性を重視した経営を後押しする。
 名称は「サステナブルスケールインデックス」で、十八親和銀行(長崎市)など傘下3行で11月15日から取り扱いを開始する予定。評価モデルは、FFG子会社のサステナブルスケール(福岡市)と九州大学の協業で構築した。
 二酸化炭素(CO2)排出量削減の取り組みといった環境、社会などに関する163の評価項目を設定。専用ウェブサイトを通じた企業からの回答を基に「SDGsスコア」と「ESG(環境・社会・企業統治)スコア」をそれぞれ算出する。企業は自社の優位点、不足点の把握や業界平均と比較でき、3行は企業と評価結果を共有して課題や対応策を検討。必要に応じて提携先の紹介や資金調達など課題解決につなげる。
 上場企業に比べ開示情報が少ない非上場企業など、企業規模を問わず幅広く活用できるのが特徴という。利用料は11万円。同サービス付きローンの申し込みで無料になる。ローンの利用には審査がある。
 3行での展開を見ながら、評価モデルの他金融機関などへの提供や、サービスの継続利用などを希望する企業向けの会員制度も視野に入れる。

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