韓国代表で〝至宝〟の李康仁がまたまた落選で波紋 所属クラブで活躍も監督の評価上がらず

右から2人目がマジョルカで活躍する李(ロイター)

サッカー韓国代表が11月のカタールW杯アジア最終予選UAE戦(11日)とイラク戦(16日)に向けたメンバーを発表し、スペイン1部マジョルカで活躍するMF李康仁(イ・ガンイン)がまたまた落選して波紋を呼んでいる。

李は今夏に移籍したマジョルカで出場機会を増やし、現在はレギュラーに定着しつつある。しかし1日に発表された25人の韓国代表メンバーから落選。パウロ・ベント監督の判断に注目が集まっている。

韓国のスポーツ専門放送局「スポTV」は、李の落選に関するベント監督の見解を報道。「李は所属チームで良い活躍を広げている。だが、他の選手たちも良い姿を見せているのは同じだ。複数ポジションができる場合、様々なオプションがあるため、時によって決定が変わる部分だ」と現在の活躍ぶりでも評価が高まっていない実情が浮き彫りになった。

ただ、今回は攻撃陣に負傷者が出ているにもかかわらず、欧州組として活躍する李を招集しなかったことで波紋が広がっている。

「フットボーリスト」は「弱点と指摘された出場時間の不足問題も、マジョルカ移籍後にチームの主軸選手として位置づけられて解決された。だが、依然として代表チームからの招集を受けていない」と落選を疑問視。「スポーツトゥデー」も「李は10月31日のカディス戦では大活躍を繰り広げた。競技力を引き上げただけに代表チームへの抜擢が期待されたが、ベント監督は選ばなかった」と指揮官の方針を批判的に報じた。

韓国は最終予選で2勝2分けと上々の成績だがベント監督の手腕に対する批判はくすぶっており、李の扱いが火種の一つとなりそうだ。

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