全国高校サッカー長崎県大会 きょう準決勝 国見―創成館 中盤の攻防がカギ 長崎日大―長総大付 高総体決勝カード

接戦となった準々決勝の国見―鎮西学院。国見が延長後半に先制ゴールを挙げて3年連続の4強入りを決めた=大村市、古賀島スポーツ広場

 サッカーの第100回全国高校選手権県大会は7日、長崎県諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で国見-創成館(11時)、長崎日大-長崎総合科学大付(14時)の準決勝が行われる。実績十分の4強が勝ち上がり、ここからは激戦必至。冬の切符を懸けた戦いは佳境を迎えている。
 2月の九州新人大会を制した国見と、前年王者の創成館。県高総体で2018、19年に連覇し、今年も準優勝した長崎日大。そして過去10年で7度、選手権に出場している長総大付。納得の4強が出そろった。それぞれに特長も不安要素もあり、実力は拮抗(きっこう)。当日のチームコンディションや戦術、わずかな運の差が勝敗を左右する可能性がある。
 第1試合の国見-創成館は中盤の主導権争いに注目したい。国見は北村を底に置き、川添と田崎が流動的に動いて崩すスタイル。ダイヤモンド型の布陣の創成館はトップ下の村田が前を向いてプレーする場面を多くつくれるかが肝になる。互いに攻撃的なサッカーだが、準々決勝で国見は決定機の演出回数、創成館は連続失点した守備面に課題が残った。
 長崎日大-長総大付は6月の県高総体決勝と同カード。この時は長総大付が3-0で快勝したが、今大会の長崎日大はFW陣が好調。長総大付の厳しい守備さえかいくぐることができれば得点のにおいがしてくる。一方の長総大付は今大会の7ゴールのうち6ゴールが後半で、前半に唯一挙げた1点もロスタイムだった。序盤に先制できれば余裕を持って試合を運べる。

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