FFG、純利益6%増 コア業務純益 中間期で過去最高

 十八親和銀行(長崎市)などを傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)が10日発表した2021年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比6.4%増の279億4800万円、売上高に当たる経常収益は同1.3%減の1396億8900万円だった。
 有価証券利息や投資信託販売手数料などが増え、十八親和銀のシステム統合に伴う経費削減も寄与した。本業のもうけを示すコア業務純益(十八親和銀など傘下3行合算)は同24.2%増の480億1300万円で中間期として過去最高。
 融資先の倒産などに備える信用コストは、傘下3行合算で3億4500万円。戻り益があった前年同期比では増加した。
 22年3月期の業績予想は経常利益780億円、純利益530億円に上方修正した。記者会見した柴戸隆成社長は「新型コロナウイルスの状況などリスクの火種は変わらずある。取引先の資金繰りや本業支援が最も大切だ」と述べた。


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