ブリュワーズがレイズからブロソー獲得 レイズは枠の整理が狙い

日本時間11月14日、ブリュワーズはレイズとのトレードでマイク・ブロソーを獲得したことを発表した。レイズにはメジャー経験のないエバン・ライファートが移籍する。ブリュワーズは年俸調停期間の最終年を迎えたジェイス・ピーターソンをノンテンダーFAとして放出する可能性があり、ブロソーはピーターソンに代わる内野のバックアップ要員を務めるとみられる。一方のレイズは、ルール5ドラフトのプロテクト用にロースター枠を整理する必要があり、ブロソーをマイナーリーガーとの交換で手放すことを決めた。

現在27歳のブロソーは、一塁、二塁、三塁を守ることのできる右打ちの内野手。2020年の地区シリーズ第5戦でアロルディス・チャップマン(ヤンキース)から放った決勝ホームランが非常に有名だ。昨季は短縮シーズンのなかで打率.302をマークする活躍を見せたものの、今季はなかなか調子が上がらず、57試合に出場して打率.187、5本塁打、18打点、OPS.613と低迷。AAA級で51試合に出場するなど、マイナーで過ごす期間も長かった。ルール5ドラフトからプロスペクト(若手有望株)をプロテクトするためには、ロースターの40人枠に登録する必要があり、そのためには既存の選手を40人枠から外さなければならない。ブロソーのトレードはその動きの一環とみられている。

ブリュワーズとしては、マイナーリーガー1人との交換でFAまであと4年保有できる内野手を獲得することができた。デービッド・スターンズ編成本部長は「マイクは(2020年の)ワールドシリーズ進出に貢献してからそれほど時間が経っていない。使い勝手がよく、我々が求めていた選手だ」と加入を歓迎。ブリュワーズが放出したライファートは22歳のリリーフ右腕であり、今季はマイナーのA級とA+級で合計37試合に登板して3勝3敗8セーブ、6ホールド、防御率2.10をマークした。お互いの狙いが非常に明確なトレードと言える。

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